
どうもおぎすけです。

アフターコロナでエネルギー価格が高騰していますね。ガソリンも高くて困ってしまいます。。。
けど、ガソリンは環境に悪いから車もEVになるし、エネルギー業界の将来を危惧する話もたくさんあります。
エネルギーセクターは投資すべき??もしくは今保有しているエネルギーセクター株は今のうちに売却したほうがいい?
このような疑問にお答えします。
コロナで原油価格が暴落したタイミングで米国セクターETF・XLE(エナジー・セレクト・セクターSPDRファンド)を通じてエクソンモービルに投資し始めました。
※仕事の関係で直接エクソンに投資できなたいめ、ETFを通じて投資しています。
しかし、長期的にみると、石油業界を取り巻く環境に不安を感じましたが、「石油の帝国 エクソンモービル」を読んで、改めて永久保有しようと決めたため、その内容を紹介しようと思います。
記事の信頼性

- 将来の石油業界に不安を感じている方
- エクソンモービルに投資しているが、売却しようか考えている方
- 投資スキルを向上させたい方
エネルギーセクターを取り巻く環境
ガソリンなどの化石燃料は環境に悪いとのことで、カーボンニュートラル、ガソリン車販売禁止など将来性に疑問を持たざるを得ないようなニュースが流れます。
- カーボンニュートラル(CO2排出実質ゼロ)
~実現を表明している国は、米国、欧州、中国、日本など世界の2/3も占めています。石油はCO2を多く排出するため、カーボンニュートラルの実現は石油業界にとって逆風になります。 - 日欧米でガソリン車販売禁止
~カーボンニュートラル推進の一環として、先進国では、2030年代~にガソリン車の販売を禁止を表明しています。テスラはじめEV社を普及させようとしています。これも石油業界には逆風。 - 再生可能エネルギー普及
~家庭での太陽光発電設置を推進するため、家庭用電力を高値で買い取りする施策を実施したり、太陽光発電設置の補助金なども出しています。
「人の行く裏に道あり花の山」という投資の格言があります。
このように多くの方が将来性に疑問を持っている商品ほど、将来大化けする可能性があります。
投資は感覚ではなく、しっかりと事実(ファクト)を数字で押さえて投資判断することが重要ですので、1つ1つ確認していきます。
エネルギーセクターの特徴
まずエネルギーセクターの特徴を説明します。
原油価格と株価の関係
エネルギーセクターの株価は原油価格との相関性が高く、コロナ以降原油価格が下落したことからエネルギーセクターが売られて安くなっています。足元では戻ってきていますね。

エネルギーセクターの利回り
コロナ禍の時は利回り8%まで急上昇しました。私はアフターコロナを見据え利回り7%ぐらいの時に投資することができました。足元ではワクチン普及により、景気が戻ってきており、原油需要も戻ってきているため、利回りはコロナ前の水準になってきました。
5%を超える水準では拾っていきたいですね。

現在の株価
以下のチャートで確認できます。
書評(石油の帝国 エクソンモービル)
この本は871ページもあり分厚さに圧倒されましたが、驚きの内容が多く、あっという間に読み終わってしまいました。とても読み応えのある良書でした。
本を読むのが苦手じゃない人は一度読んでみるとエクソンモービルのすごさがよくわかります。
心に残った7文章を紹介しようと思います。
1982年従業員数18万人 → 1989年10万人までリストラ。
本社従業員は1,362人 → 330人
〜このリストラが米国企業の不景気からの立ち上がりに強い理由の1つであると思います。
1979年イラン革命でエクソンモービルは油田を接収されて1973年と比べ2/3の生産量になった
〜このような危機も乗り越えてきた実績があるのは頼もしいですね。
エクソンモービルはワシントン事務所は政府と緊密。選挙資金協力もしている。
〜エネルギーセクターは政策に左右されるので政策をコントロールする必要がありますね。
CEOレイモンドは化学の博士号。温暖化対策を科学的に批判するために17000人の科学者の署名を集めた
〜CEOに専門知識があり、自社にとって不利なこととは徹底的に戦う姿勢は強さの秘密なのかもしれません。
エコノミスト、アナリスト、幹部が毎年20年予測をしている。
〜石油発掘はリサーチから採掘、販売まで莫大なお金と時間が必要なため、長期目線で物事考える必要があります。
1980年の時に実施した予測と2000年予測と2000年を迎えた時に現在と予測の差を検証。エネルギー消費量予測は1%の誤差であたってた。
エネルギー消費量は経済成長が2/3、人口変化が1/3影響を与えた。
〜エネルギー消費量は変数が少なく、当社からすると予測しやすいんですね。
先進国はハイブリッド車の普及で横ばいか減少。新興国は増加し、2000年から2030年までに35%増加と試算。船舶、航空機、車などの輸送部門が最も重要な用途。
〜今はテスラのEV車や先進国のガソリン車規制のニュースをよく見ますが、新興国はやはりガソリン車が必要ですね。輸送部門の将来予想が大事なんですね。
まとめ
エクソンモービルが過去、原油安や、イラン革命による油田接収による大幅生産減など数多くの至難を乗り越えてきました。乗り越えるにあたり、CEO含めた専門家集団が、リストラなどありとあらゆる手段を駆使し乗り越えてきたことがわかります。
エコノミスト、アナリストともに将来予想を作成、時には政府に働きかけたりもしています。
エクソンモービルの自己資本比率は50%程度あり、すぐの破綻可能性は極めて低いと思います。このような実績を踏まえると、私はエクソンモービルを永久保有しようと改めて思いました。
世界3大投資家の一人・ウォーレンバフェットも2021年にエネルギーセクターに投資していることが明らかになりました。気になる方は以下の記事もご参照ください。
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