【レビュー】今、Amazonで話題の「超加速経済アフリカ」

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どうもおぎすけです。

Amazonで話題になっている「超加速経済アフリカ」を読みましたのでレビュー記事を書きます。

記事の信頼性

荻野圭助(@FIRE_2027
この記事がお勧めの方
  • 世界人口増加の中心になるアフリカの実態を理解したい方
  • 投資スキルを上げたい方

1.アフリカの位置づけ

国連の予測によると2100年まで人口は増加し続けて100億人を超えると予測されています。日本は少子高齢化の人口減少の一途ですが、2100年にかけては今人口が多い中国・インドも少子高齢化が進み人口減少に転じます。

そんな中、アフリカは驚異的な人口増加が見込まれています。人口が増加すると世界経済への影響が大きくなってきますので、アフリカ押さえておかなければならない地域になります。

世界人口についてはこちらの記事もご参照ください。

2.レビュー「超加速経済アフリカ」

世界経済への影響が大きくなっていくと考えられるため、アフリカにはとても関心を持っていました。

そんな中、Amazonで話題になっている「超加速経済アフリカ」を発見したので、読んでみました。

(1)南アフリカのイメージ

アフリカと言えば、つい最近(2021年7月)にも首都ヨハネスブルクなどで暴動がおきて多数の死者がでたことが記事になっていました。ショッピングモールなども暴徒化した国民による大規模な商品の略奪もありました。

私含めて多くの日本人が抱いているアフリカのイメージなのではないでしょうか。

これもアフリカの一面なのですが、この一面しか知らないと見誤ってしまうことがわかりました。

(2)内容

金融(キャッシュレス・銀行)

アフリカでは銀行口座よりもスマホの方が早く普及しました。一例ですが、ケニアのスマホ普及率は100%を超えており、なんとマサイ族もスマホをもっています。

そのケニアでは、ケニアの会社が開発したモバイル決済プラットフォーム「M-pesa(エムペサ)」が流行っており、利用者は4,000万人を超えています。

M-pesa(エムペサ)ひとつで、リテールバンキングサービス(現金預入・出金、送金、借入等)が利用できます。携帯番号さえあれば送金ができます。手数料も銀行と比較にならないほど格安です。

先進国、特に日本は既得権益者が既得権益を守るため、技術革新が進みにくいですが、アフリカはそもそも既得権益者が少ないため、技術革新が進みやすい環境があります。そのため、先進国の企業はまずはアフリカで仕組みを作り、便利さを訴求して先進国に逆輸入する事例が増えています。

ちなみに、アフリカで最大のスマホシェアを握っているのは中国のTecnoスマホです。

シェアはなんと49%です中国はアフリカの経済発展や資源を狙うため積極的な外交をしています。

安いものは7,000円ぐらいからあるようです。

最近では中国のアフリカにおける「ワクチン外交」が話題になりましたね。中国は抜け目がないですね。

キャッシュレス化も日本では20%程度ですが、ケニアでは50もあります。金融サービスにおいては日本よりもアフリカのほうが便利だと考えられます。

医療

医療はルワンダが進んでいます。

まず驚きなのは輸血の割をドローンで輸送しています。米国・Zipline社が手掛けています。

アフリカ道路の整備が悪いこともあり、ドローンが普及しました。

また、診療においても、まず携帯のAIチャットボットで診断が行われます。その後必要に応じてナース、ドクターが遠隔診断を行います。料金は日本円で20円程度です。

なんと87%が遠隔診療で完結しています。

これを手掛けるのはイギリス発ベンチャー・Babylon/Babelです。

日本ではコロナ対策でも感じていると思いますが、日本医師会が医者の既得権益を守っており、なかなか医療改革が進みません。日本の財政は悪化の一途をたどっており、増加し続ける社会保障費を押さえるのが喫緊の課題です。日本でも医療改革が進むのを祈るのみです。

3.まとめ

この本を読んでアフリカの実態に非常にびっくりしました。とても先進的な技術が活用されており、日本でも導入されてほしいサービスがたくさんありました。既得権益がないアフリカが羨ましいと同時に日本の既得権益の強さで様々な分野の改革が進まないことにも悲しくなりました。

投資スキルを高めていくにはこのように様々な知識を増やしていくことが大事です。当然ながらこの本を読んだだけで投資リターンが高められるかというとそうではないですが、このような知識がいつか有機的に結びつくことがあり、投資アイディアに活用できることがあります。

私はこれからも読書を続けて知識を増やしていきます。

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