記事の信頼性

1.死亡よりも怖いリスク
死亡保険に加入して死亡に対するリスクヘッジは準備できている方が多いと思いますが、実は死亡よりも怖いリスクがあります。
それは働けなくなることです。
病気やケガで死亡までには至らなかったものの障害などが残ってしまい働けなるリスクが一番怖いのです。
死亡してしまえば、死亡保険金も入りますし、住宅ローンを組んでいる方なら団信保険で住宅ローン残高がゼロになります。
しかし、死亡に至らずその手前だった場合、当然ながら死亡保険金も出ないうえに、給料収入もなくなります。自分自身の介護費用もかかることがありますので、死亡した場合と比べ金銭的に苦しくなるケースが多く、更に介護の負担も加わるため、かなりしんどい生活になります。
2.公的保険による備え
サラリーマンの場合、社会保険に加入しているため、3つの公的保険が支給されます。
ここでは全体像を理解してもらうために厳密性には拘らず大雑把に説明しています。
一般的なサラリーマンとして、以下の例の場合、
- 子供(2歳(<18歳未満))・妻あり
- サラリーマン歴10年(22歳で入社して32歳で障害1or2級に)
~障害1級:介助なしで日常生活ができないレベル - サラリーマン時代の平均年収(600万円)
支給額はこのようになります。
支給額詳細
保険種類 | 支給額(年) | 支給期間 | 備考 |
---|---|---|---|
①傷病手当金 | 400万円/年 | 1年半 | ・支給額は標準平均報酬額(≒年収)の2/3 ~600万円×2/3 |
②障害基礎年金 | 障害1級:97万円 障害2級:78万円 | 障害期間中 ずっと | ・子供1人(18歳未満):+22万円 ・子供2人(18歳未満):+44万円 |
③障害厚生年金 (A+B) | 【A】 障害1級:101万円 障害2級:81万円/年 | 障害期間中 ずっと | ・会社員時代の平均年収600万円(=50万円/月)、 会社員10年間(120か月)の例 ~50万円×0.54%×加入月数(300か月~)※ ※加入期間が300か月未満でも300か月で計算 障害1級は更に×1.25倍に |
【B】(配偶者加算) 22万円/年 | 妻が65歳に なるまで | ||
合計(②+③) | 障害1級:242万円/年 障害2級:203万円/年 | ・最初の一年半は①傷病手当金400万円/年追加 ・妻が65歳になったら▲22万円/年 |
死亡した場合に支給される遺族年金が120~150万円/年であることを考えると思ったよりも「多い?」と思われる方もいますが、1つ注意があります。
それは夫の介護が必要なため、残された配偶者がパートでフルタイムで働くのが困難ということです。
また、夫の介護にもサポートが必要なので、介護支援サービスを利用することもあり、そうすると出費が増えます。
3.会社独自の保険
こちらも所属している会社によって大きな差がありますので、一概には言えませんので、各自就業規則を確認してみてください。
4.民間保険の活用(就業不能保険)
障害の夫を抱えて20万円/月では心もとないため、+10~20万円/月程度は民間保険で準備したいところです。
そんなリスクに備えるには「就業不能保険」という保険があります。
以下はライフネット生命でシミュレーションした場合の保険料です。
少しリッチなランチを毎月1,2回我慢して加入しておけば万が一の際に金銭的負担を軽減することができます。
ご自身が障害になってしまった場合には配偶者に介護の負担もかけることになるため、せめて金銭的負担は減らせるように準備しておきましょう。
死亡のリスクヘッジは以下記事をご参照ください。
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