どうもおぎすけです。
最近は「保険不要論」をTwitterでよく見かけます。
少しでもムダなコストを減らすことは人生を豊かにすることに繋がりますが、安易な保険解約は万が一の際に人生を狂わせてしまう可能性がありますので注意しなければなりません。
記事の信頼性

- 万が一の際、家族を路頭に迷わせたくない方
- 万が一の際、家族に感謝されたい方
- 公的保険がいくら支給されるか知りたい方
1.保険の必要性
共働き世帯が増えていますが、今日は男性サラリーマンが大黒柱という前提にしています。
まずはこの動画を見てください。妻・子供2人を残して男性が亡くなってしまいましたが、生命保険に加入していたから残された家族が救われたというよくあるストーリーです。
時間がない方は3分00分あたりかた見てもいいと思います。
保険は商品性を踏まえると当然ですが、加入してよかったと実感できる機会はめったにありません。このような動画を見ることで、加入する意義を”感じる”ことが重要です。
2.公的保険の支給額
正確に記載すると複雑になり全体像の理解が進まなくなりますので、ここでは、全体像を理解しやすいように厳密性に拘らず(大雑把)に説明していきます。
一般的なサラリーマンとして、以下の例の場合、
- 子供(2歳(<18歳未満))・妻あり
- サラリーマン歴10年(22歳で入社して32歳で死亡)
- サラリーマン時代の平均年収(500万円)
支給額はこのようになります。
思ったより少ないでしょうか。
子供が18歳を迎えると、遺族基礎年金が打ち切られますので、遺族厚生年金で20万円/年しかなくなります。
最近は大学進学率も高いため、大学に行く場合、100万円/年程度の学費の負担も非常に大きくなります。具体的な支給額は下記で確認しましょう。
支給額
項目 | 支給額 | 留意点 |
---|---|---|
遺族基礎年金 | 子1人:100万円/年 子2人:122万円/年 子3人:130万円/年 | ・子供が18歳になるまで支給される ・残された配偶者の年収が850万円超の場合は支給なし |
遺族厚生年金 | 20.6万円/年 | ・妻が死亡するまで支給される ・妻30歳未満で子なしの場合5年間のみ支給 |
合計 | 子1人:120万円/年 子2人:142万円/年 子3人:150万円/年 |
【早見表】遺族厚生年金

詳細を確認したい方は給与明細の平均標準報酬額を確認しましょう。
3.会社独自の保険(死亡退職金)
これは勤務している会社次第のため、ぜひこの機会に就業規則を確認してほしいのですが、勤続年数に応じて死亡退職金が支給される会社があります。
退職金制度があるような会社は用意していると思われます。
ちなみに私が勤務している会社では勤続20年だと1,500万円程度でるようです。退職金と同程度の死亡保険金を用意しているケースが多いです
退職金相場(平成30年就労条件総合調査)
勤続年数 | 【大卒】退職金 |
---|---|
20~24年 | 1,267万円 |
25~29年 | 1,395万円 |
30~34年 | 1,794万円 |
35年以上 | 2,173万円 |
勤続年数10年の場合は、厚生労働省の調査ではわからないのですが、恐らく300~800万円ぐらいが多いです。間をとって500万円支給されるとした場合、子供が22歳になるまで(20年間)均等に使うとすると、年間25万円≒2万円/月になります。
家計の支えになりますが、まだ心もとない水準ですね。
4.民間保険の活用
(1)公的年金、死亡退職金のまとめ
ここまで公的保険と死亡退職金を見てきました。下記の①~③すべて合計しても14~17万円/年です。家賃や水道光熱費、食費を考えるとかなり厳しい水準だと思います。
多くの家庭では全然足りないと思います。この場合妻は働きに出なければいけません。
もしパートなら頑張って働いた場合、16万円/月(1,000円/時×8時間×20日)になります。公的年金含めると30~33万円/月になりますので生活はできますが、余裕はないでしょう。
(2)民間保険の活用
残された子供の大学費用を準備したい場合、妻に子育てと労働で苦労させたくない場合、まとまったお金を残すことが大事です。
死亡保険金が出る保険料をライフネット生命で見積りをとってみました。
加入年齢、死亡保険金額によって異なりますが、1,000円/月~4,000円/月程度です。
子供が小さいと子供が大人になるまで学費など多くの金額がかかりますので、2,000万円の保険に加入したほうがいいと思います。少し贅沢したランチ2回分程度の金額で万が一の際、家族が幸せに暮らせると思うと安く感じないでしょうか。
一番回避したいのが、加入を迷うことです。迷っている間に万が一のことが起きる可能性もあります。
迷った方はとりあえず、死亡保険金1,000万円のタイプでいいので、一旦加入しましょう。加入してから増額するか考えるようにしたほうがいいと思います。
ライフネット生命の保険料(月額)・・・10年毎に自動更新(保険料アップ)します
加入年齢 | 死亡保険金 1,000万円 | 死亡保険金 2,000万円 |
---|---|---|
20歳 | 920円/月 | 1,590円/月 |
30歳 | 1,068円/月 | 1,886円/月 |
40歳 | 1,925円/月 | 3,600円/月 |
5.死亡以外のリスク
ここまでで死亡に対するリスクヘッジはできました。
しかし、人生を狂わすリスクは死亡だけではありません。病気やケガで死亡までには至らなかったものの障害などが残ってしまい働けなるリスクもあります。
その場合、当然ながら死亡保険金も出ないし、給料収入もなくなります。自分自身の介護費用もかかることがあり、死亡した場合よりも金銭的には苦しくなるケースが多々あります。
そんなリスクに備えるには「就業不能保険」です。
こちらも当然ながら公的保険もあります。障害基礎年金、障害厚生年金、傷病手当金があります。
6.不要な保険
保険は万が一の際に人生設計が狂わないようにするためのものです。そのため万が一の際に1,000万円単位で保険金が支払われるタイプの保険は余程の資産家ではない限り準備したほうがいいです。
一方、医療保険は月々の保険料が高いわりに支給額も数万円/日と少なく、ご自身の預金などでも対応できる範囲だと思いますので、このような保険にはお金を使わない方がいいと思います。
コメント
[…] (ジムに通っていた時の記事です。今はコロナ禍で自宅トレーニングに切り替え中です) どうも!おぎすけです! サラリーマンでジムを通っている人は通勤カバンにジム着を入れて仕事帰りによる方が多いですよね。 私もそうです。 … 【保険】ミスると家族の人生が狂う。安易な保険解約は絶対ダメ […]