「米国株にさらなる下落余地」
「投資家の不安いきすぎ」
このようなニュースが目に入ると、気になってしまいますよね。
今日はこのようなニュースに踊らされずに投資リターンを高める方法を「これからの10年戦略」としてまとめます。
ニュース記事は玉石混交(ぎょくせきこんこう)
投資をしていると株価に関する記事が飛び交っているのでつい気になってしまいますよね。
ニュースは玉石混交(ぎょくせきこんこう)で株価にとってプラスになりそうな記事や、株価下落を想起させる記事などが入り乱れています。
しかも同じ日に株価にプラスな記事、マイナスの記事がでると「一体今後株価はどうなるんだよ!」と思いますよね。
株価のプラスになりそうな記事を見て投資したり、マイナスになりそうな記事を見て売却したりした経験は誰しもあるのではないでしょうか。
ここでは詳しく言いませんが、いろいろな研究で、このような売買では投資リターンが高くならないことがわかっています。
投資では10年サイクルが重要
それでは投資リターンを高めるには何が大事なのでしょうか?
それは目先のことで一喜一憂しないで大局観をもって投資することです。
大局観とは
① 物事全体の動きに対する見方、形勢判断。
② 囲碁や将棋で、ある局面における優劣の判断。形勢の見方。

大局観?
大局観が大事って言われても・・・結局どうすればいいの?
歴史を振り返ってみると、以下をくりかえしていることがわかります。
①不景気→②金融緩和→③景気加熱→④金融引締め(→不景気、以下同じ)
これを理解するば大局観が身に付きます。
①不景気
30代以下ぐらいの若い方だと知らないかもしれませんが、
1990年代から2000年初頭にかけてIT関連企業でバブルが発生して株価がめちゃめちゃ高騰しました。当時はソフトバンクの時価総額がトヨタについで日本第二位にまで躍進していました。
しかしITバブル崩壊で株価がなんと100分の1にも大暴落したのです。
株価100分の1ってやばいですよね。
ITバブル崩壊によって景気が急速に悪くなりました。
②金融緩和
景気が急速にわるくなったため、米国中央銀行(FRB)は2000年に6.5%あった政策金利をなんと1%まで引き下げたのです。

不景気になるとなんで金利を下げるかって?
例えば、みなさんが住宅ローンを金利6.5%で借りてたのが、
急に1%になったら金利の支払い負担が大幅に減って生活に余裕がでますよね。
生活に余裕がでると旅行行ったり、買物したりするので経済がまわって景気がよくなります。

③景気過熱
FRBが政策金利を引き下げてくれたおかげで株価も回復し、この世の春を謳歌していました。

④金融引締め
景気が過熱してきたので、FRBは今度は金利を引き上げました。
2004年頃1%だった金利を5.25%に引き上げました。

金利を引き上げていくと、段々金利の負担が重くなってくるので、金利引き下げの時とは逆に、生活に余裕がなくなってきますので、みなさん節約をするようになります。そうなると経済が回らなくなってきて、景気が悪化していきます。そして2008年のリーマンショックにつながるのです。
歴史を振り返るとこれをくりかえしていることがわかります。
歴史を調べると、だいたい10年サイクルになっています。
このサイクルを意識して投資するだけでリターンは物凄く良くなります。
例えば、みなさんも服装を決める時に春夏秋冬の季節で衣替えをしますよね。当然夏でも寒い時もあるから服装を微調整すると思います。
それと同じです。春夏秋冬のサイクルをみて服装を決めるのと同じように、
投資も以下のサイクルを意識して投資をしましょう。
①不景気
②金融緩和
③景気過熱
④金融引締め
これを意識するだけで、投資リターンマジで変わります。
2022年はサイクルのどこか?
2008年のリーマンショックで不景気になった経済をたてなおすために、FRBは政策金利を引き下げました。
低金利によってこの世の春を謳歌します。
そんな中、突然コロナが全世界を襲います。コロナによって全世界は急激に不景気になりました。
全世界の中央銀行が政策金利を引き下げました。

米国もゼロ金利に引き下げました。日本でも一人10万円の給付金が配られたように、米国も金利を引き下げるだけでなく、給付金なども配りまくってなんとか経済を立て直そうとしました。
しかし、それが行き過ぎてしまい、景気がめちゃめちゃ過熱してしまいました。
不動産だけでなく、車などありとあらゆるモノがインフレになってしまいました。
足元8%のインフレ率になっています。つまり、毎年モノの値段が1割ぐらい上がっていくのです。
FRBは行き過ぎた景気過熱を抑えるために今度は政策金利を引き上げて今にいたるのです。
①不景気
②金融緩和
③景気過熱
④金融引締め
このサイクルだと今は③に位置しています。
景気サイクルを踏まえた「これからの10年戦略」
①FRBが政策金利を引き上げている間
当面は金利が上がり続けますので、TMVで金利上昇における利益を見込みます。
②インフレ率がピークアウトしてきたら
インフレ率が収まってきたら米国債券が高金利(恐らく7~10%)になっていますので、米国債券(30年長期債)に投資をします。米国債券はリスクフリー資産と言われていますので、リスクなしで7~10%の金利が得られるようになります。
当面は不景気が続くと思いますので、その間は米国債券の金利を受け取り続けます。
ちなみに今はインフレが最も注目されているテーマになっています。今後のリターンを高めるにはインフレへの理解でまったくかわってきます。
インフレを理解するのにおススメの本3冊をご紹介します。投資本は数千円でリターンが何百万、何千万となるのでめちぇめちゃ投資対効果が高いです。マジで投資の本代ケチってはいけません。
③インフレ率が2%に戻ってきたら
インフレ率が2%を下回って低位安定してきたら、不景気を立て直すために、FRBは政策金利を引き下げてきます。
そうするとまたこの世の春が訪れます。株価もどんどん回復してくることが期待されます。
そのため、米国債を売却します。高金利を受け取りながら、しかもFRBが金利を引き下げていますので、高金利債券は魅力的になっているので、高値で売却できます(値上がり益も取れます)。
そしてごみクズになっている米国株に投資をします。低金利を謳歌して株価上昇を期待します。
まとめ
だいたいこのサイクルがおわるまで10年程度かかると思いますので、これを今後の10年戦略として投資をしていこうと考えています。
もちろんサイクルから外れることもありますので、そのようなことが起きた時には戦略を見直しするつもりです。
ぜひ一緒に投資のリターンを高めていきましょう。
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