どうもおぎすけです。
2022年10月11日の本日より、外国人の受け入れを再開しましたね。
外国人が日本に来日されるということは、外国人は日本円を購入(円高要因)して日本でお金を使います。
米ドルに投資をしている方はドル円(為替)への影響がきになりますよね。
そこで本日は、どの程度、円高への影響があるかまとめます。

そもそも入国制限とはどのようなものだったのか
コロナ感染拡大防止のため、外国人の入国に対し、主に3つの入国制限がありました。
①1日あたりの入国者数の上限は5万人
②短期滞在もビザが必要
従来は観光客等の短期滞在はビザが不要でしたが、コロナ禍以降は、ビザ免除措置は停止されており、全ての入国者はビザを取得する必要がありました。
③個人旅行の入国禁止
従来は個人旅行の入国は当然可能でしたが、コロナ禍以降は、個人旅行の入国は禁止されており、パッケージツアーのみ入国可能になっていました。
2022年10月11日以降は上記3つの制限が解除されたため、多くの外国人が訪日すると見込まれています。特に足元の円安で外国人からすると、日本滞在費が3~4割安くなっているし、日本の物価上昇は諸外国と比べて緩やかなので、自国と比べたら物価も安く感じています。
つまり外国人にとって日本旅行がとても魅力的になっています。
2023年度の訪日客は1,300万人の見込み
訪日客数は日本政府観光局(JNTO)が集計していますので過去の推移を確認します。
それによるとコロナ前は約3,000万人もの外国人が日本を訪れていました。

日本政府観光局の推計によると、入国規制の解除により、2023年度の訪日客数は1,300万人になり、2024年には2,800万人とコロナ前の水準まで回復すると見込まれています。

一人あたりの消費額は約16万円
観光庁のレポートによると、
訪日客は一人あたり16万円使う
とのことです。
内訳は下記の通りになっており、最も多いのが宿泊費です。自分自身の旅行と照らし合わせても妥当な結果ですね。

つまり、2023年度は1,300万人×16万円/人・回の支出になりますので、
2兆80億円
使う計算になります。
ドル円(為替)への影響額は?
直近の2022年9月22日に為替介入がありましたので、その結果をもとに試算をします。
為替介入の金額は2.8兆円とみられています。介入の結果、ドル円は145円台後半から140円台前半まで一気に5円程度円高に進みました。

その結果を踏まえると訪日客の2兆円の支出=2兆円の円買需要になりますので、
最大3~4円程度の円高効果になると考えられます。
一方、日本人も海外旅行を再開すると、外国人とは反対に日本円を売って、海外通貨を買います(円安要因)。
日本人のマスク着用率や足元の円安水準を考えると、訪日客の回復よりも日本人の海外旅行者数の回復は遅いと思いますので、多少影響がでる程度だと考えています。
それらを勘案すると2~3円程度、円高になる影響かと考えられます。
まとめ
訪日客は円高要因だと騒ぐニュースやツイートも見られるかもしれませんが、このように試算すると影響額は小さいと考えられます。
それよりも米国のインフレが収まらず、米国金利が上昇の一途です。米ドルの金利があがれば、世界中のマネーが高金利を求めて米ドルに殺到しますし、その勢いが加速します。
当面、米国金利は上昇を続けますので、その影響によるドル高(円安)が見込まれます。
おぎすけは引き続き資産の9割を米ドルで保有し続けます。
ちなみに私は金融機関の先輩に必読と言われた「投資家のための金融マーケット予測ハンドブック」でマーケットを勉強して相場観を身につけました(もちろん、これ以外の本も百冊単位で読んでいます)。
もし相場観を身につけたい方がいましたらおススメです。
為替に関する記事はこちらにもあります。

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