どうもおぎすけです。
20年ぶりの円安が話題になっていますね。
円安トレンドの始まりなのか、それとも円安が行き過ぎただけでまた円高に戻るのか。悩むと身動きがとれないですよね。
今日は機関投資家である住友生命保険会社の投資方針から当社がどのようにマーケットを予想しているか読み取っていきますので、それを説明します。
記事の信頼性

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住友生命保険会社の位置づけ
知っている人も多いと思うんですが、保険会社はお客様から保険料を受領しますが、保険金として支払うのは何年も先になります。そのため、保険会社はお客様から受領した「保険料」を資産運用しています。
当社は業界第5位の中堅保険会社です。売上は2.2兆円で総資産は40兆円になります。
総資産をすべて資産運用しているわけではないですが、大部分を資産運用にまわしていますので、40兆円規模の資産運用をしています。
これだけのマネーを動かしますので、投資業界では機関投資家(=プロ)として活動をしています。
順位 | 保険会社名 | 売上高(兆円) | 総資産(兆円) |
1位 | 第一生命 | 4.9兆円 | 80兆円 |
2位 | 日本生命 | 4.5兆円 | 38兆円 |
3位 | かんぽ生命保険 | 3.2兆円 | 71兆円 |
4位 | 明治安田生命 | 2.5兆円 | 40兆円 |
5位 | 住友生命 | 2.2兆円 | 40兆円 |
6位 | メットライフ生命 | 1.8兆円 | 12兆円 |
7位 | T&Dホールディングス | 1.7兆円 | - |
8位 | アフラック | 1.4兆円 | 12兆円 |
9位 | ソニー生命 | 1.3兆円 | 11兆円 |
10位 | マニュライフ生命 | 1.0兆円 | - |
2022年・住友生命保険会社の運用計画
Bloombergで投資方針が記事になっていました。
藤村氏は一方で、30年債や40年債の利回りが1%台半ばに上昇すれば投資妙味が増してくるとの考えを示した。
・国内債残高は1000億円程度減少。
・為替ヘッジ付き外債残高は数千億円程度減少。
~外国国債等の償還やオープン外債への資金シフト等により減少。
・オープン外債残高は数千億円の増加。
~米国の利上げ局面等で収益向上が見込まれるため、為替水準・金利水準に留意しつつ、為替ヘッジ付き外債からシフトした資金を活用し投資を拡大。外貨建て保険販売見合いでの投資を行う
・国内株式投信等残高は1000億円程度増加
・外国株式投信等残高は数千億円増加。
~外部委託運用では、インフラ・プライベートエクイティファンドへの投資や、米国地方債・海外プロジェクトファイナンスなどのクレジット資産へのファンド投資を推進する。
~非伝統的資産の投資対象拡大を進める。・貸付金残高は数百億円増加。
~再生可能エネルギー関連のプロジェクトファイナンスへの投資を拡大する。
・不動産残高は数百億円増加
2022年4月Bloomberg「住生:国内債とヘッジ付き外債減少、オープン外債は増加-22年度計画」
特徴は”為替ヘッジ付外債残高を数千億円程度減少させ、一方オープン外債(為替ヘッジなし)を数千億円程度増加させるとのこと。
外国債券は通常為替が円安になれば為替益になり、円高になると為替損ができます。
為替ヘッジを付けると、円高時の為替損をヘッジすることができます。
つまり、円高予想時に為替ヘッジ付外債に投資をします。
しかし、今回は為替ヘッジ付外債の残高を減らしています。つまり円安予想をしていると考えられます。
オープン外債はヘッジ付のと逆で、円安による為替益が見込まれる場合にオープン外債に投資をします。
ここでの示唆ポイントは住友生命保険会社は円安で利益が積みあがるポジションにしています。
すなわち、住友生命保険会社が円安を見込んでいると考えられます。
まとめ
私はあまりアナリストの予想は信じません。実際に投資をしている投資家や機関投資家の予想は確認をします。
予想も多種多様なので、多くの予想を複合的に見て、マーケットがどう見られているか客観的に見るようにしています。けど、予想は外れることも多々ありますので、過度に信じないようにしています。
常に予想と反対にマーケットが動いた場合も想定して投資をしています。
みなさまも予想を過度に信じることなく、参考にしてもらえればと思います。
ちなみに私も円安を予想しています。
為替の相場観を養うには以下の書籍がおススメです。
①元・国際通貨研究所、経済調査部長・チーフエコノミスト・竹中氏のこちらの書籍
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