どうもおぎすけです。
経済ニュースを見ている方は最近目にすることが多いと思いますが、
「インフレ」
「テーパリング」
「(米国政策金利)利上げ」
というワードがよく出てくるようになりました。
暴落をあおるツイートやニュースもあり、不安に思っている方もいると思います。
経済を理解すると、将来どのようなことが起こるかわかります。
心の準備ができることで安心して投資が続けられるようになります。
記事の信頼性

1.FRBの目的
そもそもFRB・FOMCとは

そもそもFRBとかFOMCとか言われてもよくわからない。

FRBは日本で言えば日銀なんだよ。金融政策を決める中心組織の名前と覚えておけばいいね。人数は7人だけ。

金融政策はFOMCと言う会議で議論されるんだ。年に8回開催される。参加メンバーはFRBの7人に加え各地域を代表する地区連銀総裁5名の合計12名。
下のイメージ図を見た方がわかりやすいかな。

経済大国アメリカの金融政策を司るFRB議長(今はパウエル議長)は世界で最も経済の影響力があると言われている。
だからFRBが開催する年8回の会合FOMCは世界中の投資家が注目している。
FRBの目的
そんなFRBのの目的は2つだけです。ここは非常に重要なことなのでよく覚えておいてください。
- ①物価の安定(=紙幣価値の安定)
- ②最大雇用
①物価の安定
例えば、極端なインフレになりモノの価格が2倍になると国民は消費を控える。
インフレになる
→国民は消費を控える
→会社の売り上げが減少
→会社は経費削減のため、従業員の給与を減らす
→給与が減った従業員は消費を更に控える
悪循環になってしまいます。そのため、過度なインフレにならないようにFRBは金融政策を実施しています。
多くの先進国では(インフレ率)2%を目標にしていますが、それは軽度のインフレは給与も上がった気になり経済に良いと考えられているからです。
②最大雇用
これはイメージしやすいと思いますが、国民は失業すると消費を控えてしまいます。
失業する
→国民は消費を控える
→会社の売り上げが減少
→会社は経費削減のため、雇用を更に減らす
→失業者が増え更に消費が控えられる
インフレと同様に悪循環になってしまいますので、FRBは雇用最大化をめざしています。
2.金融政策の考え方
まずは、下図で大きな流れを理解しましょう。

景気が良いと従業員の給与も増えて消費意欲が高くなり、家や車を買ったりします。
一方、モノを作るのは急に増やせないため、少ないモノの奪い合いになりモノの価格があがります。これが景気過熱です。
モノの値段が上がりすぎると(インフレ率が高くなると)、よくないため、FRBは金融引締め(金利を引き上げ)て景気過熱を抑えます。
金利が上昇していくと、企業の金利負担が増えて、業績が悪化していきます。
そうすると、企業は経費を抑制するため給与カットをします。
給与カットされた従業員は消費意欲が減退します。悪循環となり、景気後退となります。
大まかな景気循環が理解できれば、将来どのようなことが起きるか想像できるようになり、
心の準備ができるようになります。
特に景気後退・株価下落局面では心の準備があるかないかでメンタルがまったく異なりますので、
理解しておきましょう。
3.足元の環境(2021年の環境)
インフレ率(2021年5月)は5%
2020年のコロナ流行により、世界中で景気後退しました。株価も大幅に下落しました。
そのため、FRBをはじめ世界中の中央銀行は金利を引き下げました。
記録的な低金利とコロナワクチンの普及により、国民の消費活動が復活してきました。
そのためモノの需要に対して生産が追い付かず、モノの値段が上昇しています(インフレ率が高くなっています)。

家の需要が急増して、ウッドショックも起きましたね。
米労働省が10日に発表した5月のCPI(季節調整済み)は、
前年同月比5.0%上昇し、2008年8月以来、約13年ぶりの大幅な伸びを記録しました。
インフレ率の目標値である2%を大きく超えています。
そのため、景気過熱抑制のため利上げされるのではないかと騒がれており、世界同時株安になっています。
金融政策(2021年6月16日)
2021年6月のFOMC発表まとめ
・足元のインフレは一時的(想定内) ・テーパリング(金融緩和のアクセルを緩める)議論開始(想定内) ・利上げ実施時期の見通しを2024年から2023年に前倒し(想定外)
利上げ実施時期の見通しが早まったことにより景気が抑えらえることに対してマーケットは驚き株価の下落に繋がりました。
私は2021年5月のCPIが高かったことから利上げが早まる可能性があると想像はしていましたので、心の準備ができていましたので、動揺はしません。

それだったら事前に売却しておけばよいのでは?

想像はできても絶対に下落するとは言い切れない。外れることもある。
だから私は長期的な世界経済成長による株価上昇にベットし長期投資をしている。
4.金利上昇局面の株価推移
過去を振り返ってみると株価は右肩あがりであり金利上昇局面でもしっかり株価は上昇しています。
マーケットに一喜一憂せずにどっしり構えて長期投資をしていきます。

5.まとめ
経済を理解できれば、将来の見通しを想像することができます。
想像できるだけで心の準備ができます。心の準備があるとないとではメンタルがまったく違います。
あくまで想像するだけで売買はしません。
私は将来予測まではできないと考えている派ですので、想像で売買したりせずに、
長期的な世界経済の成長による株価上昇にベットしており、長期投資をしています。
投資は人生を豊かにするものだと思いますので、マーケットに一喜一憂せずに長期投資を
していきましょう。
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